ゲームで代替

ゲームで代替

ある日、私は思ったのです。
パチンコを楽しみたいのなら、ゲームで楽しめばいい。
現在、パチンコゲームは巷にあふれています。
しかも、数千円で買うことができます。
これなら、思う存分遊ぶことができる。
私はトキメキました。
昔から、パチンコゲームはありましたが、映像が問題でした。
実物の映像に比べると、お粗末な映像だったからです。
あれから数十年、技術は進歩しました。
ゲーム内の映像も良くなり、現在では、ほぼ実物と同レベルの映像が実現されました。
パチンコ屋の興奮は、いまやゲームの中でも実現されたのです。
私は、ゲームを購入後、パチンコの代わりにゲームをしていました。
確変１５連チャン、出玉数千発。
勝ったり負けたりと、仮想世界でのパチンコライフを楽しんでいました。
が、数日で飽きました。
どうも、刺激が足りないのです。
やはり仮想世界では、現実の刺激は得られないようです。
パチンコは、お金の駆け引きがあってこそ、パチンコになりえるのです。
ゲームは所詮、シュミレーションの域を超えられなのです。
良いアイデアと思ったのですが、数日間の効果しかありませんでした。

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パチンコのない環境へ行く

パチンコ依存症の治療法として、パチンコのない環境へ行ったらいいのでは、と考えたことがありました。
考えてみれば、パチンコが存在しないので、現実的にパチンコへ行くのは不可能です。
そんな中、パチンコのない環境で住む機会があったので、この方法を実践したことがありました。
治療法の効果はかなり大きく、この方法は成功だと思いました。
しかも、パチンコが存在しない、というあきらめから、禁断症状などに悩まされることもありませんでした。
なので、私のパチンコ依存症は、完全に抜け切ったかと思われました。
しかし、私は勘違いをしていたのです。
そう、重大で根本的な違いです。
私はパチンコ依存症から脱却していたと思っていたのですが、脱却はしていなかったのです。
それに気づいたのは、パチンコのある環境に戻ってきてしばらくしてからでした。
久しぶりにパチンコ屋を見かけると、無性に行きたくなったのです。
パチンコから離れていたので、パチンコの感覚はなくなっていました。
しかし、なぜかパチンコの刺激だけは覚えているのです。
一度だけなら、行っても大丈夫かな。
この考えが命取りでした。
久しぶりにパチンコをやると、今までの記憶が一気によみがえってきました。
そう、パチンコ依存症から脱却したのではなく、単に凍結しただけだったのです。
私のパチンコ依存症は、見事に解凍されました。
一度解凍されてしまうと、以前の状態に逆戻りです。
再び、パチンコ三昧の日々に戻ります。
もっとも、あのままパチンコのない環境にいれば、半永久的に解凍されることはなかったでしょう。
しかし、日本で生きている限り、パチンコの存在を否定することはできません。
なので、興味本位で久しぶりのパチンコに行くのは、パチンコ依存症から脱却したいのなら危険です。
触らぬ神にたたりなし、です。

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